スマホの画面が割れてしまったとき、「修理って業者に頼むと高いけど、自分で修理出来たらコストを抑えられるのでは?」と思う人も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、スマホの画面割れを自分で修理するメリットやデメリットを解説します。
あわせて、自分で修理する以外のおすすめ対処法もご紹介していきます。
ぜひ当記事をお読みいただき、スマホの画面割れを自分で直すかどうかの判断材料にしてください。
スマホの画面割れを自分で修理すれば安く済む!が使用すると違法に…
結論から言えば、コストは修理業者に頼るより抑えられることは確実です。
しかし、認可を受けていない個人がスマホを修理した場合、そのスマホは「改造品」に該当します。
スマホが改造品になること自体には特に問題はありませんが、改造品を使用すると電波法に違反してしまう恐れがあるのです。
質問10 技適マークが付いている無線機を改造するとどうなりますか?
回答10
技適マークが付いている無線機を改造すると、技術基準適合証明の効力が無くなり、技適マークを除去しなければなりません。
このような無線機を使用すると、電波法違反(※)になる恐れがあります。詳しくは、最寄りの総合通信局へお問い合わせ下さい。
(※電波法違反の場合、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金の対象となります。また、公共性の高い無線局に妨害を与えた場合は、5年以下の懲役又は250万円以下の罰金の対象となります。)
総務省│電波利用ホームページ
さらに、スマホ修理の難易度は誰にでもできるほど簡単とは言えません。
まとめると、修理は難しいし成功してもそのスマホは使ってはいけないのです。
修理後も携帯電話として使うなら、認可を受けている修理業者に頼みましょう!
スマホの画面割れを自分で修理するメリット3つ
スマホの画面割れを自分で修理すること自体は違法ではないので、ここからは修理にフォーカスをあてた内容となります。
まずは、スマホの画面割れを自分で修理するメリット3つをご紹介します。
前述したように自分で修理するメリットはあれど、修理成功後にそのスマホで電波を飛ばしてはいけません。
実際に摘発されるかは不明ですが、違法になるうることは覚えておきましょう。
メリット①│自分で直せば修理費用がお店に比べてかなり安い!
まずは一番大きなメリットとして、修理にかかる費用が業者に頼むよりかなり安い点が挙げられます
現在でもお使いの人が多いであろう「iPhoneX~11」で実際の料金などを比較してみました。
機種 | Apple正規修理 (保証未加入時) | 非正規修理店 (アイサポ新宿本店) | 個人 (Amazonでパーツ購入) |
---|---|---|---|
iPhone X | 42,800 円 | 4,980円 | 2,807円 |
iPhone XS | 42,800 円 | 5,980円 | 3,600円 |
iPhone 11 | 28,800 円 | 7,980円 | 4,977円 |
iPhone 12 | 42,800 円 | 14,980円 | 7,500円 |
参照元│Appleサポートページ.アイサポ修理料金ページ.Amazon
自分でスマホの画面を修理した場合、費用は正規修理の大凡10分の1程度、非正規修理の半分ほどで済むことが分かります。
自分でスマホの画面を修理するのは業者に頼むよりお得だと言えます。
メリット②│道具があるから次の修理はもっとお得に
スマホの修理に使う工具はドライバーやピンセットなどがメインで、壊れなければ何回でも使えます。
なので、次に修理するときには工具代がかからずさらに安く修理できます。
何台も修理する予定の人はすぐ壊れないように、持ち手が頑丈なアルミやステンレス、ゴム質などの工具を揃えることをおすすめします。
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工具の規格が修理予定のスマホに合っているか、確認をお忘れなく!
メリット③│スマホの構造が理解できる
スマホを自分で修理するとスマホの構造を知れ、いかにスマホが繊細な造りなのかを理解できます。
例えば、「スマホの画面ってこんな薄いパーツだったんだ」と気づけたら、「次からは保護フィルムを貼ろうかな」、「もっと頑丈なケースに入れようかな」と気を付けるようになるはずです。
スマホの故障により具体的な対処法を考えられるようになるのは、1つのメリットだと言えます。
スマホの画面割れを自分で修理するデメリット2つ
スマホの画面割れを自分で修理した場合のデメリットは大きく分けて2つあります。
上記2点が問題ないかよく確認してから修理に取り掛かりましょう。
2つのデメリットについてはこれから詳しく解説していきます。
自分で修理したスマホで通信してはいけない
前述した総務省│電波利用ホームページの内容によると、認定業者以外が作業をした「改造品」で通信すると電波法により違法となる可能性があります。オフラインでの使用は問題ありません。
無線機として今後も使用するのであれば、正規や非正規の修理業者に依頼しましょう。
メーカーや携帯ショップの補償対象外となりサービスを受けられなくなる
「改造品」となったスマホは基本的にメーカーの補償対象外となったり、携帯ショップ独自の補償サービスの適用外となります。
補償サービスなどに加入していないか、事前に確認しましょう!
なお、「サービスを受けられなくなってでも、自分で修理する理由がある!」といった場合はもちろん例外です。
とはいえ自己責任なので、修理の際は事前準備をしっかりしましょう。
スマホの画面割れを自分で修理したい人が気を付ける3つのポイント
スマホの画面割れを自分で修理したい・する人が気を付けるべき大事なポイントを3つにまとめました。
- 自分で修理したスマホは電波法違反になる恐れがある
- 自分で修理したスマホはメーカーや購入元の補償対象外となる
- 修理に失敗したら最悪場合は起動不可になる
上記のポイントを見て、気になる部分や不都合がある場合は自分での修理はやめておきましょう。後々、「自分で修理したばっかりに…」と後悔する可能性があります。
自分での修理に失敗したら修理代がさらにかかる
自分での修理に失敗した場合、もう1度修理する費用がかかります。
私がスマホ修理店に勤めていた頃、「自分で一回修理してみたんだけど失敗して…ここからなんとかなる?」と修理のご依頼を何度かいただいたことがあります。
この場合、自分で修理し失敗するまでにかかった時間に加え、修理店で修理してもらう時間もかかっています。
よって自分での修理に失敗すると、金銭面以外にも損をすることになりことは覚えておきましょう。
自分で修理する人は、「もし失敗したらどうなる?」を考えるのが大切です!
スマホの画面割れを自分で修理するのは諦める場合はどの業者がおすすめ?
修理業者は全国に数多あり、どこのお店を選べばいいのかわかりにくいですよね。そこで元修理業者の私が修理店を選ぶ3つのポイントをお伝えします。
- 純正品で確かな修理を希望するなら正規修理店(メーカーや購入元)がおすすめ
- 非正規修理店はデータを消さずに修理してくれるお店が多い
- 修理したスマホを今後も使うのか・データをとった後使わないのかを明確にする
上記3つのポイントを意識して修理先を決めましょう。それぞれについて、これから詳しく解説していきます。
1.純正品で確かな修理を希望するなら正規修理店(メーカーや購入元)がおすすめ
正規修理店や正規修理サービスなど、正規の修理業者は純正品を使った確かな修理をしてくれます。
ただし、正規修理は「本体交換」となる場合もあります。本体が交換されてしまえばデータは一度消えてしまうのと同じです。バックアップをとっていなければデータは助からないので注意しましょう。
バックアップが既にとってある人や、データが消えても問題ない人は正規修理店に相談するのをおすすめします。
本体交換は修理では不可能な、「壊れたことがない本体が使える」という最大のメリットがあります。不安が残らないというのは気持ち的にもすっきりしますよ!
2.非正規修理店はデータを消さずに修理してくれるお店が多い
「データが消えると困る!」「データが救い出したいだけ!」という人はデータそのまま修理を謳っている非正規修理店に修理をお願いしましょう。非正規店は部分修理なので、データそのままで修理してくれる場合があります。
修理を依頼する予定の業者には、予め確認をとっておきましょう。
スマホのデータが助からなかった場合に保証があるのかなど、お店によってサポート内容が異なる場合があるからです。
アイサポはデータそのままの修理に対応しています。
総務省から認可を受けた、信頼できる修理業者さんです。
郵送修理も受け付けているので、お困りの人は利用してみてはいかがでしょうか。
非正規修理店は、個人経営や複数店舗を構える会社経営など様々なお店があります。
自分の目的が無事に果たせるお店なのかを事前に確認しておきましょう!
3.修理したスマホを今後も使うのか・データをとった後使わないのかを明確にする
修理店を決める前に、修理したスマホの今後の使用予定を明確にするのが大切です。
今後も使い続けるのであれば、修理した箇所が故障した時のために保証期間があると安心ですよね。逆にデータさえ助かればいい人は、保証がない代わりに安く修理してくれるお店を選べばお得です。
つまり、なんのためにそのスマホを修理するのかで選ぶお店は変わってきます。事前に明確にしておきましょう。
目的によってどこまで直すかも変わり、費用も変わります。事前に目的をはっきりさせておきましょう!
スマホの画面割れは修理せず買い替えるのも視野にいれよう
スマホを修理することを書いてきましたが、もちろん買い替えるという手段もあります。
データ移動の準備はできている・データが消えてもいい・修理費が高すぎたなどでお困りであれば、いっそのこと買い替えてしまうのも1つの手段です。
無理に修理する必要はありません。予算的に修理か買い替えのどちらが自分に都合がいいかで判断するのが一番だと思います!
判断材料として修理のメリット・デメリットを把握しておくと考えがまとまりやすいですよ!
まとめ│スマホの画面割れを自分で修理する場合は自己責任で!心配なら修理業者に頼むか買い替えよう
スマホの画面割れを自分で修理すると「改造品」となり、通信をすると電波法に違反する恐れがあります。
さらに改造品はメーカーや購入元のサポート対象外となる可能性が高いので、修理する前に事前に問題がないか確認しておきましょう。
修理業者を選ぶときはデータが大切なのかや保証期間が必要かなどを事前に把握し、目的によって適切な修理先を選ぶことが大切です。
自分での修理はコストを抑えられますが、デメリットもたくさんあります。
あくまで自己責任となるので、心配な人は修理業者に依頼することをおすすめします!