Apple製品の延長保証である「AppleCare+」はiPhoneの場合、加入する際の費用が約2万円前後です。
万が一の故障に備えた充実なサポートが受けられるため、加入しておけば安心と思うかもしれませんが、安いとは言えない費用がかかるので入るべきか迷ってしまいますよね。
そこで当記事では、AppleCare+のメリットとデメリットを紹介しつつ、AppleCare+に加入するべき人と加入しないでおくべき人の違いについて解説していきます!
是非Apple製品購入時のご参考にしてみてください。
そもそもAppleCare+とはどういうサービスなのか?
Applecare+は過失による故障のApple正規修理サービスが割引価格で利用できるサービスです。
さらに自然故障や初期不良に対して、購入後1年間の通常保証期間が2年間に延長されます。
加入に必要な代金はiPhoneの場合、約2万円です。
支払いは本体代金にAppleCare+分を上乗せされるので、分割支払いもできます。
メリット│Applecare+に入っていると修理料金が安い!
AppleCare+の保証期間内であれば、Apple正規修理サービスの修理料金が通常の修理費用と比べ10分の1程度まで割引されます。
iPhone14の画面割れが起きたと想定し、Apple公式サイトで修理費用を見積もりしてみました(実施日:2023年6月20日)
修理費用の違いは以下のとおりです。
iPhone14の画面割れ(ガラス割れ)の修理費用はAppleCare+に加入している場合、通常と比べて10分の1程度となります。
他iPhoneでも同様に画面割れの場合は通常修理が数万円なのに対し、AppleCare+に加入していれば数千円で修理サービスを利用できます。
これだけ割引されるのであれば、AppleCare+が魅力的に感じる人もでてくるのではないでしょうか。
わたしは万が一に備えてAppleCare+に加入しています!壊れても安く修理できるという安心感が得られるので、高額な修理費に怯えることもありません!
盗難や紛失にまでサポートを受けられる上位プランもある
AppleCare+にはさらに保証範囲が広い「AppleCare+盗難・紛失プラン」があります。
これはiPhoneをなくしてしまったときに代わりの本体を格安(13000円程)で送ってくれるサービスです。
なくしてしまったとなれば修理にだすこともできず、基本的には買い替えするしかありません。
そんなときに「AppleCare+ 盗難・紛失プラン」に加入していれば格安で同じiPhoneを用意してもらえます。
旅行をよくする人や外出が多い人など、紛失する可能性がある人は加入しておくと安心です!
デメリット│料金が2万円前後かかる
AppleCare+の加入には本体代金にプラスして2万円前後支払う必要があります。
加入したが何事もなく期間が満了し、2万円が無駄になったと感じた経験がある人もいるでしょう。
AppleCare+への加入には安いとは言えない費用がかかることが、加入するかを迷わせる要因の1つです。
起動不可や操作不可の場合はデータが助からないことも
Appleでの正規修理は作業前にデータ削除が必要となります。
バックアップをとっていない、バックアップがとれない状態での修理は格安で修理してもらえるとしても、データが引き継がれないので注意が必要です。
データ救出は民間の非正規修理店へ
データを救出したい場合は民間の修理店に相談しましょう。
民間の非正規修理店は基本的にデータそのままで修理を行ってくれます。
データ救出が目的であればApple正規修理ではなく、非正規修理店か自分での修理が必要です。
修理業者はいくつかありますがアイサポさんがおすすめです!データ救出したい際に利用させてもらってます!スタッフさんも丁寧な対応で気持ちのいいやりとりができますよ!
Applecare+に加入するべき人│落としたり水没させたりしやすい人
AppleCare+に入るべき人は、iPhoneを落としやすい人や水回りに持ち込むことが多い人です。
iPhoneの落下や水没は過失故障となり、通常保証では割引なしの修理費用がかかってしまいます。
通常の修理価格は数万円かかる可能性があるため、迷っているなら万が一に備えてAppleCare+に入るべきです。
修理経験から語る│落下や水没で故障することは全然ある
iPhoneは耐久性や耐水性が進化してきていますが、壊れる可能性は0%ではありません。むしろまだまだ脆いとわたしは思います。(画面はあくまでガラスなので…)
わたしは都内のスマホ修理店に過去勤めていた経験があり、さまざまなiPhoneの故障を見てきました。
落下による画面故障や水没による故障は特に多く、多い日は一日に10台も画面割れや水没したiPhoneの修理をしたことがあります。
AppleCare+に加入しなくていい人│修理費が高額でも問題ない人
修理代金がどれだけかかっても大丈夫という人は、AppleCare+に加入する必要はありません。
加入後、期間中に最後まで壊れなかった場合も想定すると、純粋にAppleCare+代の2万円程が浮くことも理由の1つです。
とはいえ、お金の損得で考えると一度でも高額な修理をだすことになった場合、AppleCare+に加入していたほうが得となるので絶対に入らなくていいと断言はできません。
「壊さない自信があるから入らない!」は要注意
AppleCare+に加入すべきか迷う人のなかには、「壊さない自信があるから加入しなくてもよさそう」という考える人もいるでしょう。
この意見をお持ちの人は元修理店勤務のわたしからすると、考え方に見直しが必要です。
この考え方は「なにをもってその自信があるのか?」が大事です。元修理店勤務の経験を交えて詳しく解説します。
絶対壊れないはありえない(特別な環境は除く)
iPhoneはAppleが絶対に壊れない機器として販売していないので、壊れた時は有料で修理となります。
分解経験のあるわたしが思うに、耐久性は新機種ごとに上がっているものの、そもそもの耐久度が低いと思います。
衝撃や水没により故障したiPhoneは山ほどみてきました。
「大切に使うから大丈夫!」と言っても危険は勝手に舞い込んでくるもの。事故に巻き込まれて壊れてもAppleからしたらただの過失です。
そのためのAppleCare+があるわけですから、どれだけ事情を説明しても修理料金を割引してくれることはありません。
「絶対大丈夫!」という環境が用意できたなら自信をもってAppleCare+に入らないでいいと言えますが、そうでない人は自己責任ということをお忘れなく!
修理経験から語る│入っておけばよかったという声が多数
スマホ修理店に勤めていた時、「こんなに修理費がかかるならAppleCare+に入っておけばよかった…」という声を何度も聞きました。
AppleCare+に入っていれば修理費用が安く済んだ場合に多く聞いたお声です。
「入るか悩んだけど壊さない自信があった」と仰られていた方もいました。
AppleCare+に入るか悩んだが、費用が高かったので入らなかったという意見が多い印象でした。
最新機種は2~5万円ほど修理にかかる場合もあるので、AppleCare+に入っていた方がお得になる可能性が高いですよ!
加入しない決断はiPhoneについてよく調べてから行うべし!
iPhoneがどのくらいの耐久度があるのかや防水性能はどこまで信用していいのかなど、iPhoneについてよく理解した上でAppleCare+に加入するか決めることが大切です。
加入せず後悔していたほとんどの人は「iPhoneってこんな簡単に壊れるのか」や、「防水って聞いていたのに水没したんだけど」、「Appleだと費用が高すぎる」とiPhoneやAppleに対して文句を言っていました。
結論を言えば文句を言っても格安で修理はできないわけで、全て自己責任なのです。そのために用意されているのがAppleCare+なのです。
根拠のない自信がある人やiPhoneの耐久性を詳しく知らない人ほど壊れてから文句をいう印象でした…。買う予定のiPhoneの下調べはしっかりしておくべきです!
まとめ│心配な人はAppleCare+に加入するべき!
AppleCare+は2万円前後の追加費用がかかるものの、修理の際には大幅な割引(通常費用の10分の1程度)をしてくれます。
普段使っている時に壊さないように…と使うのはもちろん大事ですが、意識しすぎると疲れてくるのもまた事実です。
AppleCare+に加入しておけば「壊れても安く修理できる!」という環境があるので、慎重に使わなければならない強迫観念に追われることもありません。
いつ故障に見舞われるかわからないので、心配な方は上記の理由も含め、加入しておくことをおすすめします。