お風呂で湯船にゆったり浸かりながら、スマホで動画鑑賞や友達とのやり取りを楽しむ…。なんてことができればとっても快適ですよね。
しかし、お風呂でのスマホ使用は様々な危険と隣り合わせです。
本記事では、スマホをお風呂で使う際に潜む危険や対処法を詳しく解説しています。
こんにちは!ATOMOです!
「スマホをお風呂で使って大丈夫かな…。」と心配な人は、本記事を最後まで読んでからお風呂へ持っていくか決めましょう!
結論:スマホをお風呂で使うのは自己責任!壊れる可能性あり
結論から言えば、お風呂でスマホを使うと水没する可能性があります。
お風呂の中は高温多湿でスマホが水分に囲まれており、さらにスマホは完全防水ではありません。
水没した場合、電子機器と水の相性は良いはずもなく、最悪の場合は復旧不可となるケースも…。
また、使い方を誤ると浴槽内で感電する恐れもあり、身体への危険も潜んでいます。
お風呂でスマホを使う危険性について、これから更に詳しく解説していきます。
このように危険がたくさん潜んでいるので、お風呂でスマホを使うのはあまりおすすめできません…。
スマホをお風呂で使う前に知っておくべきこと4つ
お風呂でスマホを使う前に知っておくべきことを4つに絞って解説します。
事前知識なしでスマホが水没した場合、データの損失や高額な修理費に納得がいかないかもしれません。
上記4点は、最低でも事前に確認しておきましょう。
使う前にバックアップをとる
お風呂でスマホを使う前は、必ずバックアップをとりましょう。
スマホが水没し故障した際、最悪の場合は復旧不可能となる可能性があります。
昨今のスマホは大切なライフラインです。
連絡先やLINEなどの連絡ツールだけでもバックアップをとりましょう。
スマホは完全防水ではない
iPhoneを含め、国内で販売されているすべてのスマホは完全防水ではありません。 ※2024年2月6日時点
『IP68』や『IPX8』のような高い防水性能を備えてはいますが、完全防水とまでいかないのが現状です。
IPの後に続く左の数字は防塵性能、右の数字は防水性能を表しています。(Xは機能なしを表しています。)
IP68とIPX8の防水性能については下記にまとめました。
項目 | 防塵性能 | 防水性能 |
---|---|---|
IP68 | 粉塵が中に入らない | 継続的に水没しても浸水しない |
IPX8 | 防塵性能なし | 継続的に水没しても浸水しない |
※2024年2月6日時点の情報です。
2024年2月現在、日本国内で人気のAppleの最新スマホである、iPhone15の防水性能はIP68です。
一見すると、浸水しないとあるので完全防水だと思ってしまいますよね。
しかしソフトバンクニュースによれば、IPX8の防水性能は試験の基準がメーカーにより異なるようで、はっきりしているのはIPX7より高性能ということだけです。
実は最高等級のIPX8は試験方法が定められていません。“IPX7よりも厳しい環境下で試験すること”のみが条件となっているため、メーカーが製品ごとに独自の規定で試験しています。
引用:ソフトバンクニュース
浸水しないとありますが、完全防水とは言っていないので、過信は禁物ですね。
また、Apple公式によれば「水没による故障は保証の範囲外」としています。
iPhone や iPod が液体により損傷した場合、その修理は Apple 製品 1 年限定保証の対象になりません。
引用:Apple support
そのため、水没して故障する可能性もあり、壊れても自己責任だと覚えておきましょう。
スマホをお風呂で使う場合は防水ケースを準備する
防水ケースに入れることで、お風呂で水やお湯がスマホにかかっても無事で済む可能性が上がります。
ただし防水ケースはサードパーティ製であり、万が一水没してもケースの販売会社がスマホ代を弁償してくれるわけではありません。
あくまで、助かる確率を上げるアイテムという認識で使いましょう。
防水ケースの選び方や種類については、詳しく解説した記事もあるので、こちらをご覧ください。
スマホが水没した時の対処法を知っておく
スマホを万が一浴槽に落としてしまったり、シャワーの水がかかったりした場合の対処法を知っておきましょう。
誤った対処をすれば、状況を悪化させ自分でスマホにとどめを刺す可能性もあります。
水没時の対処は、電源を落とし自然乾燥させることです。
詳しく解説した記事があるので、水没の危険性や対処法については下記の記事をご覧ください。
スマホをお風呂で使うのはよくない!断言する理由3つ
前述した通り、お風呂でスマホを使うのはおすすめできません。
おすすめできない理由は大きく分けて3つあります。
ここまで大まかに理由を解説してきましたが、ここからは更に掘り下げた解説をしていきます。
水没によるデータ損失の危険が潜む
スマホが水没で故障すると、最悪の場合データが助からない可能性があります。
水没によりデータ部分が損傷してしまえば、スマホが復活してもデータは基本的に戻ってきません。
バックアップをとっていなかった場合、「スマホの修理費は払えるがデータが助からない…。大事なデータがあったのにどうしよう…。」という状況になる可能性もあります。
バックアップがあって助かったとしても、買い替え費用や修理費がかさばると痛い出費になります…。
お風呂は防水性能のテスト環境と違う
高い防水性能を持ったスマホでも、お風呂では防水性能が機能しない可能性があります。
その理由は、スマホの防水性能テストは基本的に『常温の水』が使用されるからです。
お風呂は高温多湿な室内、38~40℃前後の常温とは言えないお湯であるなど、防水性能のテスト環境と異なる環境と言えます。
ヌメりのある石鹸や入浴剤が浴槽に入っている場合もありますよね。
KDDIによれば、「水道水であっても温度条件や含有物、また激しい動きのある条件下では、保護性能の範囲外になるケースが多い。」と記載があります。
水道水であっても、温度条件や含有物、また激しい動きのある条件下では、保護性能の範囲外になっているケースが多い。
このほか、ジュースやアルコール、酸や酸性の食品、石鹸、洗剤、香水、虫除け、ローション、日焼け止め、接着剤リムーバー、毛髪染料、溶剤などの液体がかかることも「IPX8」の保護性能の範囲外となっている。
引用:KDDI トビラ
つまり、防水性能が高くてもお風呂で故障しても自己責任だということです。
Q.なぜお湯だと防水性能が機能しないのか?
A.スマホ内部には、画面とフレームの隙間を埋めるように「防水テープ・防水シール」と呼ばれるゴム状のテープが貼られています。
このテープが中に水を入らないようにしていますが、テープの粘着力は熱を加えると弱まる性質があります。
そのためお風呂の環境では粘着が緩み、水が浸入しやすいのです。
スマホ修理ではスムーズに分解できるよう、外装を温めて粘着を弱める工程がある程です。
湯船で感電する可能性がある
海外では、お風呂でスマホを使用したことによる、悲惨な感電死の事例が報道されています。
海外ニュースサイトのこちらの記事によると、お風呂で充電しながら使っていたスマホを落とした際に起こった事故だということです。
充電しながらだったとはいえ、スマホ自体が電子機器のため、スマホ単体なら絶対に大丈夫というわけでもないでしょう。
これも、お風呂でスマホを使用するのをおすすめできない大きな理由の1つです。
スマホをお風呂でなるべく安全に使う方法
どうしてもお風呂でスマホを使いたい場合に、なるべく安全に使う方法をまとめてみました。
故障してもあくまで自己責任となるので、安全に配慮しながら使いましょう。
防水性能の高い専用ケースにいれる
前述した通り、スマホ用防水ケースに入れてお風呂に持ち込むとスマホの生存率を高められます。
防水ケースはサードパーティ製なので、確実な効果を求めてはいけない点には注意して使ってください。
ジップロックは使い方に注意
ジップロックを防水ケース代わりに使う方法もありますが、使用方法に注意が必要です。
- 新品を使う
- 穴の開いたジップロックは使わない
- 同じものを使いまわさない
ジップロックは防水ケースを購入するより安価な分、破れたり穴があいたりと耐久性が劣ります。
ジップロックを使う場合は想定外の事故にならないよう、常に新品を使うようにしましょう。
封を締め切らない、使っているうちに少し開いてしまうなどの事故にも気を付けたいですね。
ダイソーやSeriaの100円・300円の防滴ケースに入れる
『ダイソー』や『Seria』などで、お風呂用スマホケースが販売されています。
ただし、名前は『防滴ケース』であることが多く、説明欄に防水ケースではないと記載がある場合も。
水の中にいれたり、シャワーの水がかかったりすれば故障に繋がる可能性が高いので、商品の説明欄や注意事項はよく読んだ上で使用しましょう。
スマホをお風呂に落とした時の対処法
スマホをお風呂に落としてしまった際の対処法を解説していきます。
スマホの水没に関して、本記事よりさらに詳しく解説した記事もあります。よければ下記記事もご覧ください。
①ゆっくり拾い上げ電源を切る
スマホを浴槽におとした場合は、水圧をかけないようゆっくりと拾い上げましょう。
拾い上げた際、電源が入っている場合はすぐに電源を切り、スマホ内部に入った水と電気によるショートを防ぎます。
②水気を優しく拭き取る
スマホを振ったり叩いたりせず、タオルなどで外装の水気を優しく拭き取りましょう。
ガシガシ擦ったり叩いたりすると、水が内部の更に深いところへ侵入する恐れがあります。
③自然乾燥に専念する
水気を拭き取ったら、自然乾燥に専念します。
ドライヤーやヒーターの温風を当てる行為は、外側から中へ水を侵入させる可能性があるので逆効果です。
④購入元か修理店へ相談しにいく
スマホの購入元や修理店へ相談しに行きましょう。
水没に対する後の処置は、その道のプロに尋ねるのが一番です。
スマホは素人には分解が困難な構造なので、自分で水抜きするのはおすすめしません。
水没ではありませんが、スマホの分解について解説した記事があるので、構造やデメリットについては下記の記事をご覧ください。
また、iPhoneが水没した際にも補償適用となる『AppleCare+』について解説した記事もあります。
スマホをお風呂で使う際によくある質問
ここではお風呂でスマホを使いたい人が気になる質問について回答しています。
お風呂でスマホを使うのが心配な人は、下記も要確認しておきましょう。
お風呂でスマホは壊れますか?
壊れる可能性があります。
スマホは完全防水ではなく、また防水機能のテスト時とお風呂は異なる環境なので、防水機能が100%働くと言いきれません。
お風呂にスマホを入れる時どうする?
防水ケースにいれ、なるべく水がかからない場所でのみ使用するのがおすすめです。
また、壊れてしまった時の為に事前のバックアップをとっておきましょう。
スマホは湿気で壊れますか?
湿気も水分なので壊れる可能性があります。
高温多湿な環境では防水性能が弱まるので、なるべく湿気が少ない環境のほうが安全です。
ただし、湿気対策をしたからといって、お風呂のなかで100%壊れないわけではありません。
iPhone15はお風呂で使えますか?
iPhone15は完全防水ではないので、壊れる可能性があります。
お風呂で使う場合は万全の準備をし、自己責任で使いましょう。
お風呂でスマホを洗ってもいいですか?
水没の危険があるので水洗いしてはいけません。
外装の汚れが気になるようであれば、乾いた布やクリーニングクロスで拭き取ります。
頑固な汚れの場合は、修理店やショップへクリーニングにだすのも有効です。
お風呂でスマホを使う前にバックアップをとっておこう!
最後に、お風呂でスマホを使う際のデメリットや注意点を下記にまとめました。
お風呂でスマホを使えると便利ですが、トラブルと隣り合わせだと覚えておきましょう。
お風呂でスマホを使うのは、『完全防水でお風呂でも使えるスマホ』が発売される日を待つのが無難だと私は思います。
スマホは大切なライフラインです。なるべく故障させないよう大切に使っていきましょう!