Androidスマホを水没させちゃった…。でも普通に使えるみたいだけど、このまま使っても大丈夫?
お使いのAndroidスマホを水没させてしまった人で、上記の悩みを持つ人は多いと思います。
そこで、当記事では水没させたAndroidが普通に使えるのかについて、元スマホ修理業者の筆者が詳しく解説していきます。
こんにちは!ATOMOです!
Androidスマホを水没させ普通に使っていると、取り返しのつかない状況に陥るケースがあります…。
今回は、修理経験のある私が詳しく解説していきますね!
水没したAndroidは普通に使える可能性が低い
まず結論から言えば、水没させたAndroidスマホは普通に使える可能性が低いです。
Androidを含め、全世界で販売されているスマホは全て完全防水ではありません。
また、電子機器と水の相性は良いわけもなく、「普通に使えるかも!」とそのまま使えば、起動すらしないほどに悪化する可能性があるのです。
水の入った箱に電気を流すとどうなるか…。
この時点で大体予想がつきますよね。
なぜ水没したAndroidは普通に使えないのか?
Androidスマホが水没したあと、普通に使える可能性が低い理由を解説していきます。
一番の理由として、防水機能が関係してきます。詳しく見ていきましょう。
理由①│完全防水ではないから
水没したAndroidが普通に使える可能性が低い理由として最も大きい理由が、完全防水ではないからです。
簡単に言えば、防水機能があっても内部へ水の侵入を完璧に防げるわけではないということ。
つまり、内部に水が入ったままのAndroidを普通に使えば、中で水と電気が触れあいショートしてしまう可能性が高いのです。
理由②│後遺症がでる可能性が高いから
Androidスマホの水没後も普通に使っていた場合、内部ショートが起こる可能性があります。
どこがショートしたかによりますが、Androidスマホの場合は主に下記の症状がでることが多いです。
場合によっては複数箇所のショートも起こりえるので、修理費が超高額になるケースもあります。
最悪の場合、修理すら不可能なケースも…。
Androidの水没後│普通に使える可能性のあるケース
Androidを水没させてしまった後でも、普通に使えるケースが全くないわけではありません。
下記のケースなら、普通に使える可能性があります。
条件つきにはなりますが、普通に使える可能性のある上記2つについて、これから詳しく解説していきます。
①真水に落とした場合(防水性能が高いスマホだった場合)
常温の真水に水没させた場合、「IPX8」や「IP68」などの高い防水性能があるAndroidスマホなら、今後も普通に使える可能性があります。
防水性能のテストは基本的に真水が使用されているので、表記通りの防水性能が発揮され、無事である可能性は高いでしょう。
ただし、完全防水ではないのであくまで可能性の話です。
心配な人は修理店や購入ショップに相談しましょう。
②多少の水がかかった程度の場合(多少の防水性能があるスマホの場合)
雨で濡れたり水しぶきがかかったりなど、完全な水没でない場合は、防水性能があるAndroidスマホなら今後も普通に使える可能性が高いでしょう。
外装の水気をよく拭き取り、少し乾燥させる時間をとってから使用するとなおよいでしょう。
ただし、防水性能は経年劣化するので、場合によっては少量の水でも故障する可能性がある点に注意です。
Androidの水没後│普通に使える可能性が低いケース
次に、普通に使える可能性が低いケースを紹介します。
主に下記の様なシーンの場合、水没したAndroidスマホが普通に使える可能性は低いです。
普通に使えない理由を、次に詳しく見ていきましょう
①真水以外に落とした場合
お風呂やプールなどの常温の真水でない場所に水没させた場合、防水機能がうまく働かない場合があります。
理由としてお風呂は高温、プールは塩素が入っているなど、防水性能のテスト環境と異なるためです。
例として、auのGalaxy S22 Ultraの製品説明ページには下記の記載があります。
水道水以外の液体(海水、プールの水、温泉の湯、石けん、洗剤、入浴剤の入った水、アルコール、ジュース、調味料など)に浸けたり、かけたりしないでください。
引用:au GalaxyS22 Ultra 防水/防塵に関するご注意
Galaxy S22 UltraはIPX8相当の高い防水性能があるスマホです。
この防水性能でも、上記のように真水以外の液体には対応していないことがわかります。
②数年使用しているAndroidの場合
高い防水性能があるAndroidスマホでも、経年劣化によりうまく防水性能がはたらかない場合があります。
スマホの防水性能やお風呂などで使えない理由について、さらに詳しくは下記記事をご覧ください。
Androidが水没した時の対処法や応急処置
万が一のために、Androidスマホを水没させたときの対処法を知っておきましょう。
対処法を知っていれば、万が一故障した場合でも迅速に適切な対処をすることにより、復旧率が上がります。
STEP1.電源をすぐに切る
まずはショートを防ぐために、速やかにAndroidの電源を切ります。
生きているか確認するために操作してしまうと、かえってショートを引き起こす可能性があるのでやめておきましょう。
STEP2.タオルなどで外装の水気を拭き取る
電源を切ったら、外装の水気をタオルなどで優しく拭き取ります。
がしがし擦ったり、スマホを振ったりすると中で水が動く可能性があるのでしないようにしてください。
STEP3.自然乾燥させる(ドライヤーはNG)
中の水を乾かすために自然乾燥させます。
ドライヤーやヒーターの温風を当てるなどは、中の水が深いところまで移動してしまう場合があるのでやめておきましょう。
STEP4.修理店や購入ショップに相談する
スマホがショートしていないかや、修理が必要かなどはスマホを分解しないとわかりません。
修理店や購入ショップに持ち込み、今後についても合わせて相談しましょう。
自分での分解は破損のリスクが高いためおすすめしません。
Androidが水没!普通に使えるか気になる人によくある質問
Androidスマホの水没後によくあるQ&Aをまとめました。
お悩みの人はぜひ、こちらも参考にしてください。
水没したスマホは普通に動く?
普通に動く可能性は0ではありませんが、内部に水が浸入したいた場合はなかでショートする恐れがあります。
Androidの内部は簡単に見れないので、修理屋さんなどに一度診てもらいましょう。
Androidの水没は乾燥に何日必要?
自然乾燥の場合、最低でも2,3日は必要だと思います。
とはいえ、分解してみないと乾燥したかわからない構造のため、早めに修理店などに持ち込むのがおすすめです。
水没したAndroidは充電できない?
充電口が濡れたまま充電すると、ショートにより充電口故障のリスクがあります。
問題なく充電できるケースももちろんありますが、乾燥させてからコードを挿すのが無難です。
アンドロイドが水没するとどんな症状が出る?
水没したAndroidスマホで起こる症状として、画面故障・充電口故障・起動不良などがあげられます。
他にもカメラやセンサー類の不調など、さまざまな症状が現れる可能性があります。
スマホの水没は何日で治る?
水没した際に内部でショートしていた場合、時間による回復は見込めません。
ショートにより内部基盤が焼き付いたり溶けたりして、既に故障している可能性が高いです。
不調を感じたら、早めに修理店へ持ち込みましょう。
まとめ│Androidが水没したらまずは適切な対処を!
Androidスマホが水没したあと、「普通に使えるかも!」といつもどおり操作してしまうと、内部ショートする危険があります。
今回お伝えしたように、まずは電源を切り、早めに修理店などに持ち込みましょう。
また、水没や落下などふとした際の故障に備えて、日頃からバックアップをとっておくことをおすすめします。
バックアップはとくに大切です。
データがなくなれば、だれにも連絡できない状況になる可能性があります…。
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